幽霊が頭につけている三角の布って?

こんにちは!
あなたの街の葬儀屋さん、
ふじみ野市上福岡の埼玉金周本店です。
みなさんは、「お化け」や「幽霊」と聞いて、
どのような姿を想像しますか?
頭に白い三角の布を付けた霊が、
手を下に向け、真夜中の墓場をさまよう…。
このような姿を想像する方が
多いのではないでしょうか?
さて、この幽霊の頭についている△。
これは一体何なのでしょうか?
実はこれ、ちゃんとした名前や意味があります。
この布は「天冠」と呼ばれるもので、
「てんかん」「てんがん」と読みます。
これは、亡くなった方が
あの世へ旅立つ時に着る
「白装束(真っ白いお着物)」
のひとつで、
頭に付ける「冠」です。
これは、日本に仏教を伝えた
中国の考えが影響しています。
中国では正装をするとき、
必ず頭に冠を付けていたそうです。
あの世できちんと正装して
閻魔さまにお会いできるように
つけたのが起源の一つでされています。
しかし、実際に故人様の頭へ
天冠を付けることは少なくなりました。
なぜなら、「幽霊の頭に白い三角」
のイメージが強いため、
実際に着けてしまうと、
天冠が目立ちすぎてしまうからです。
埼玉金周では、天冠は頭に着けず
頭陀袋(ずだぶくろ)
という袋に
お入れしています。
※一部の宗旨・宗派は
旅支度が不要なため、
お入れしません。