【川越市で葬儀を行う方】はじめての喪主マニュアル

遺族を代表してお葬式全般を取り仕切る代表者のことを喪主といいます。よく、「喪主は誰が務めればよいのか?」とお客様からお問い合わせいただくことがありますが、結論からいうと、喪主は誰が務めても構いません。中には、故人様がエンディングノートや遺言で喪主を指名しているケースもありますので、そちらを確認したうえで希望がある場合は、可能な限りその意見を尊重しましょう。

喪主の指名がなかった場合は、故人様の配偶者が務めることが一般的です。しかし、配偶者が既に亡くなっている場合や、病気や高齢などの理由で困難な場合は、別の方が務めても構いません。喪主は、お葬式の手配・準備を行い、参列者へ気を配る必要があります。少なからず大変なこともありますので、体力がある方が務めることをおすすめいたします。

喪主が行うべきこととは?

冒頭で、「喪主はお葬式全般を取り仕切る代表者」とありましたが、主に行うべきことは、大きく分類すると、葬儀の準備・葬儀当日の応対・葬儀後の手配の3つに分けられます。

①葬儀の準備

葬儀に向けた準備段階で行うべきことは複数ありますが、まず行うべきことは、「親族・故人様の友人・職場などへの訃報連絡」です。訃報連絡は迅速かつ確実に伝える必要があるため、電話で行う事が一般的ですが、夜遅い時間帯には連絡手段を変えたり翌朝に連絡するなど配慮しましょう。

続いて行うべきことは、「葬儀社への依頼」です。いざという時初めて葬儀社を探すことは、不安定な精神状態の遺族にとって大変負担が大きくかかってしまうことになりますので、あまりおすすめできません。大切な方のたった一度きりのお葬式ですので、後悔やトラブルを防ぐためにも、余裕のあるうちにあらかじめ複数社間で比較検討しておきましょう。そうすることでいざという時でも落ち着いて対応することができます。

葬儀社が決まった後は、「葬儀社との打合せ」を行います。あらかじめ、葬儀の参列者数や希望する日程、予算に関してまとめておくとスムーズに打合せを進めることができます。

②葬儀当日の応対

葬儀当日は、「司会者との打ち合わせ」や「宗教者への挨拶、お布施のお渡し」など、葬儀に関わる方々との最終確認を終えたのち、「参列者への挨拶」を行います。

参列者数が多い場合は、受付係の補佐として事前に親族や友人もしくは葬儀社へサポートを依頼しておくと良いでしょう。

③葬儀後の手続き

葬儀後は「納骨先の確認」や「死亡後の手続き」などを行います。最近では、樹木葬・永代供養墓・納骨堂など納骨の方法も多様化しているため、将来を見据えてどうするのか?遺族とも相談の上で納骨先を検討しましょう。

また、死亡後の手続きは、「法要の手配」「位牌・仏壇・仏具の準備」「四十九日の手配」「香典返し」「遺品整理」「相続手続き」など多岐に渡り、葬儀が終わってからもしばらく忙しい日々が続くことになってしまいます。中には葬儀の後もサポートしてくれる葬儀社もあるので協力してもらいましょう。

その他川越市役所にて行う手続きも複数あります。事前に準備しておくもの等と共に以下にてご紹介いたしますので、是非あらかじめ確認しておきましょう。

川越市役所での手続き

例えば、国民健康保険加入者の場合、川越市役所の保険年金課にて保険証の返還手続きを行う必要があります。また、65歳以上の方、もしくは介護認定を受けている方の場合、介護保健課にて資格喪失の届け出を提出する必要があります。このように、手続きによって受付窓口が異なりますので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

また、手続きに必要となるものに関して、故人様に関するものとご遺族様のものそれぞれ複数あるため、以下チェックリストを参考にご準備いただければと思います。

故人様に関するもの

国民健康保険証または後期高齢医療保険者証

※国民健康保険に加入している方の世帯主が亡くなった場合は、

同じ世帯の中で国民保険に加入している方全員の被保険証

喪主が確認できるもの(会葬礼状・埋火葬許可証・葬儀の領収書など)
介護保険被保険証
印鑑登録カード
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳
各種医療費受給者証(重度障がい者、指定難病、子ども、ひとり親等)
年金手帳・年金証書等、年金番号が分かるもの
その他市から交付された各証

ご遺族のもの

来庁されるご遺族の本人確認書類

(官公署が発行した顔写真付きの場合 1点

※マイナンバーカード、運転免許証、パスポート、障害者手帳など)

(写真付きのものが無い場合は、官公署が発行した証明書など 2点

※健康保険証、介護保険被保険証、年金手帳、年金証書など)

預貯金通帳(相続人代表者、喪主)
認印(氏名が自署でない場合や、葬祭費・還付金などの申請で

振込先名名義人が申請者と異なる場合等、必要となることがあります。)

喪主として確認しておくべきこと5選

ここまで喪主のやるべきことについて書きましたが、事前に確認しておくことで準備がスムーズに進められます。何について自分が分からないのか?何を確認する必要があるのか?整理するために、分からないことをまとめましょう。主に考えておくべき項目は以下の通りですので一つひとつ確認していくと良いでしょう。

確認しておくべきこと①:参列者について

親族が何名か?それ以外が何名か?割り出し、合計の人数がおおよそ何名程度になるのか算出しておきましょう。お声がけする人が決定したら、いざという時、連絡漏れを防止するためにも「お名前・連絡先」をリストアップしておくと良いでしょう。

確認しておくべきこと②:お葬式の内容について

最近、お葬式の形式も多様化していて、中には通夜や告別式を行わず火葬のみ行う「火葬式」などもあります。故人様の遺志も尊重しながらどのような形式で執り行うのか?決定しましょう。お呼びする方にお勤めの方が多くいらっしゃる場合は、より多くの方にご参列いただくために、通夜を行うことをおすすめいたします。

また、お葬式を行うにあたって宗教に関してもあらかじめ確認しておく必要があります。菩提寺がいらっしゃる場合は、可能な限り事前にご挨拶に伺い、ご相談しておきましょう。いらっしゃらない場合には、葬儀社に相談の上儀式を行っていただくお寺様を決定します。

確認しておくべきこと③:お葬式を行う場所について

どのあたりで葬儀を行いたいのか?希望をまとめておきましょう。葬儀の日程やお寺さんの都合によって必ずしも希望がかなうとは限りませんが、ある程度決めておいた方が、いざという時スムーズに葬儀社への依頼を進められます。

また、既に希望の葬儀場がある場合は、本当にそこで良いのか?念のため足を運んだり、改めて資料請求を行うなどして確認しましょう。もし希望の葬儀場が無い場合は、故人様の遺志も確認しつつ、何を重視するのかその要件をまとめた上で複数社間で見積りをとって比較検討すると良いでしょう。

確認しておくべきこと④:予算について

葬儀費用の予算についてあらかじめ決めておきましょう。はじめてのお葬式で相場が良く分からないという方は葬儀社へ相談する中でプランやオプションを確認したうえで設定するのも一つです。

確認しておくべきこと⑤:お葬式の中でこだわりたいことについて

「祭壇のお花の種類や量」「湯灌」「参列者へ振る舞う料理」「故人様らしい演出」など葬儀の基本的なセットプラン以外の部分で何かこだわりたいことがあれば整理しておきましょう。

例えば、「故人様がバラの花が好きだったので、バラの花を取り入れて祭壇を華やかにしたい」など具体的に言語化しておくと、葬儀社へ伝えやすくなります。あまり形式にとらわれず、故人様にしてあげたいことを自由に考えてまとめましょう。

もしもの時に考えなければならないこと、配慮しなければならないことは沢山あるため、事前にしっかり備えておいて後悔のないお見送りができるようにしましょう。

事前に川越市内の葬儀社に相談しましょう

自分一人で分からないことをまとめるよりも、専門知識のある葬儀社に相談したほうがスムーズに情報の整理が進められますので是非葬儀社へ事前相談に行きましょう。埼玉金周では来館相談はもちろん、お電話や資料請求、ご自宅へご訪問しての相談も承っています。